pagetop

福岡のお墓づくり、霊園案内、記念碑のことなら山野石材

2023/07/21

■お墓はいらない?福岡のお墓じまいと散骨についてお墓ディレクターが解説。

■福岡の墓じまいと福岡でご遺骨を散骨する場合の注意点。





 

●福岡でも「お墓以外」の選択をする人が増えている。

近年までは先祖代々のお墓を子孫や親族が継承し、守り継いでいくスタイルが一般的でした。

しかし、近年では少子化、核家族化などにより、先祖代々のお墓を子から孫へと継承することが困難な場合も増えています。

またライフスタイルに合わせて埋葬方法も多様化し、あえて「お墓はいらない」という選択をする人もいます。

しかし、深く検討することなくお墓じまいやお墓を建てない選択をしてしまうと、後々後悔することもあります。

大切なご遺骨のことです。
本当にお墓は必要ないのか、またお墓を建てない場合ご遺骨はどうするのかなどを考えてから、ご家族・ご親族に相談したうえで決めましょう。

ここでは、今「お墓を建てない」人が増えている理由やお墓のメリットデメリット、お墓を建てない場合はどのような供養方法があるのかなどを解説します。

 

●お墓を建てると困ることもある?
知っておきたい、お墓のメリット・デメリット

 

 

【お墓のメリット】

 
・故人の終の棲家や生きた証としての意味がある。

映画やドラマでは、亡くなった人に手を合わせるシーンはほとんどの場合が「お墓」です。

数ある埋葬方法の中でもお墓は“故人の終の棲家”として安心感があり、骨壺の収容数も多いため「家墓」として代々継承していくことができます。

また1から建てることができるため、故人やご家族の個性を表現できることもお墓のメリットです。

大きなお墓を建てることがステイタスとされていた時代もあり、故人の生きた証としての意味もあります。

 

・家族やご先祖様とのつながりや感謝の気持ちを伝え継ぐことができる

先祖代々のお墓にはご先祖様や大切な人が眠っているため、単なる埋葬場所ではなく、家族や先祖とのつながりを感じることもできる場所でもあります。

お墓参りの際に手を合わせると、「今自分がここにいること」に対して感謝の気持ちが自然にわいてくるでしょう。

また子どもをお墓参りに連れていくことは情操教育にも良いとされています。
 

 
・多くの骨壺を収容することができる。
納骨室の大きさにもよりますが、お墓は納骨堂などに比べより多くの骨壺を収容できます。

親族のご遺骨をまとめて入れることもでき、親族用の納骨堂のような大きなお墓を建立する人もいます。

最近は納骨室を地上に設置し、棚などを設けるお墓が主流となっており、墓所が1㎡くらいであっても骨壺が10個以上収容できることも多いようです。

 

 

・家族にご遺骨を埋葬する場所を残すことができる。

「墓地埋葬法第4条」によって、ご遺骨の埋葬・埋蔵は墓地以外でしてはいけないと定められています。

納骨堂についても、墓地埋葬法2条6項で「他人の委託により焼骨を収蔵するため、都道府県知事の許可を受けた施設」と定められており、県の認可を得た納骨堂にしか収蔵できません。

家族が亡くなった時、ご遺骨の収蔵先が準備できていなければ、お墓や納骨堂を新しく購入したり、散骨や永代供養、手元供養などの供養方法を考える必要があります。

しかしすでにお墓があれば改めて埋葬する場所を探す必要がないため、残されたご家族に負担をかけることがありません。

 

・自然を感じながら、故人とゆっくり語り合うことができる。

四季の自然を感じたり、鳥のさえずりや季節の風に包まれながらお参りができることもお墓のメリットです。

屋内にある納骨堂のように狭くなく、周囲を気にすることもないため、故人とゆっくりと語らうこともできるでしょう。
 

 

【お墓のデメリット】

 
・建立費用が高額になる

お墓の費用は「永代使用料(土地代)」+「工事費」+「墓石代」+「彫刻代」で決まります。

お墓の新規建立費用は150~300万円程度が相場と言われており、最近では100万円前後で建立できる墓所も増えてきたものの、それでも安価な買い物ではありません。

お墓を建てる際はある程度まとまった金額を用意する必要があるでしょう。

 

・屋外にあるため、寒い日や暑い日、天候の悪い日などはお参りが大変。

お墓は一般的に風雨にさらされる屋外に建立します。

季候の良い季節はさわやかですが、寒い冬や夏の炎天下、また雨の日などはお参りするだけでも大変です。

特に高齢者などは、雨で足元が悪くなったり熱中症などにも注意が必要となります。

 

・お墓の管理費や墓石のメンテナンスなども必要となる。

霊園や墓地などにお墓を建てる場合、霊園や墓地を管理・整備・維持していくための「管理費」の支払いが必要となります。

管理費は霊園や墓地などによって異なりますが、年間3,000円~15,000円程度が相場です。

また、寺院墓地などではお布施や護持会費が必要となる場合もあります。

 

・お墓掃除の手間がかかる。

お墓は屋外にあることもあり、墓石が汚れたり、墓地に雑草などが生えることもあるため、お参りの際はお掃除も必要となります。

長期間お参りに行くことができないと、墓所に雑草が生えたり枯葉が溜まったり、墓石が汚れてしまったりしていてお掃除がことのほか重労働になってしまうことも…。

また核家族化によって、お墓掃除をする人が少なくなり、高齢の方に負担がかかっていることもあるようです。

 

・お墓の継承者がいない場合は将来無縁墓になってしまうこともある。

「娘ばかりでお墓のあとを継ぐ人がいない」

「子どもはいるが、遠方に住んでいてお墓の管理を任せることができない」など、お墓の継承者がいなくて悩んでいる人も少なくありません。

実際に全国で、お墓の管理を引き継ぐ人がいず荒れ放題となっている「無縁墓」が増加していることも社会問題となっています。

 

・交通の利便性が悪く、お墓参りに不便な場所が多い。

墓地や霊園の多くが交通の利便性があまり良くないところにあり、公共の交通機関で行くのは困難なところも少なくありません。

「自家用車でお墓参りに行くので大丈夫」という人も、将来車の運転が出来なくなることも考えられます。

将来のお墓参りやお墓掃除の不安のため、お墓の購入に踏み出せない人も少なくないようです。

 

 

■お墓を建てない場合、ご遺骨の行先の選択肢は。

「お墓はいらない」という選択をした場合でも、ご遺骨は何らかの方法で埋葬、安置、または散骨する必要があります。

刑法190条には「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する。」とあり、ご遺骨の取り扱いに困って勝手に遺棄したり、墓地として認められた場所以外に埋葬することは法律で禁止されています。

では「お墓は建てない場合」のご遺骨の行先としてはどのようなものがあるのでしょうか。

主流となっている主な供養方法について解説します。

 

【永代供養墓】

永代供養とはご家族やご親族に代わり、お寺や墓所の管理者が永代にわたって管理・供養を行う供養の形です。

そのため、お墓に永代供養を付ければ「永代供養墓」、納骨堂に永代供養をつければ「永代供養納骨堂」となります。

永代供養墓や永代供養納骨堂のメリットは、お墓の後継者がいなくても代わりに管理・供養をしてもらえることです。

そのため将来お墓が荒れたり、無縁墓になる心配はありません。

しかし永代供養墓や永代供養納骨堂の場合、その多くがすぐに、または一定期間経過後にご遺骨を合葬墓に移し、他の方のご遺骨と一緒に埋葬されます。

安置期間は施設によってさまざまで、管理費を支払い続けていればずっと個別の墓所でご供養してくれるところもあります。
 

 

【樹木葬】
近年人気を集めている「樹木葬」は、従来は墓標代わりに樹木や花を植えるものでしたが、最近ではシンボルツリーの周りに小さめの墓石を配する「公園型樹木葬」や芝生や花々を植えたおしゃれな区画に埋葬する「ガーデン型樹木葬」が主流となっています。

樹木葬は基本的には永代供養付きで一代限りのお墓となりますが、一般墓と同じように管理費の支払いが必要な継承型の樹木葬もあります。
 

 

【納骨堂】
お墓がご遺骨を「埋葬する」場所であることに対し、納骨堂はご遺骨を「収蔵する」ための建造物または収蔵スペースのことを指します。

納骨堂は昭和初期頃はお墓を建てるまでの一時的な預かり場所としての役割を果たしていましたが、現在ではお墓の代わりとして代々にわたって受け継がれるところがほとんどとなりました。

納骨堂は一般に屋内にあり、堂内に設置された納骨壇に骨壺ごと安置するスタイルとなっています。

納骨壇の多くが同じ形・デザインとなっているため、家に例えると、お墓を「一戸建て」納骨堂を「マンション」と表現されることもあります。

納骨堂はいろいろありますが、特に「季節・天候を問わず快適にお参りが出来る」「風雨にさらされないため骨壺が汚れにくく、お墓掃除の手間がかからない」などが挙げられるでしょう。

しかし納骨スペースに限りがあり、納骨壇の大きさによっては骨壺が少数しか収容できないことも少なくないようです。
 

長泉寺納骨堂
長泉寺納骨堂

 
【散骨】
散骨とはご遺骨をお墓や納骨堂に安置するのではなく、粉末状にして海や山などに撒く供養の方法です。

ご遺骨は手元やお墓などに残りませんが、文字通り「自然に還る」ことができ、費用面でも比較的リーズナブル、しかも将来の管理も必要がない現代的な埋葬方法として静かな人気を集めています。

散骨についてはご遺骨を撒くという行為から「違法ではないか」と心配される方もいますが、現代の日本では明確な法律がないものの、違法ではないと考えられています。

しかし、散骨を条例で禁止している自治体もありますし、個人で勝手に散骨を行う場合、トラブルにつながることもあります。

行う場合は専門の業者に依頼するか、ルールを守り節度を持って行うことが大切です。
 
散骨イメージ2
 
【手元供養】

手元供養とはご遺骨をお墓や納骨堂などに埋葬するのではなく、ご遺骨の全部または一部を分骨し、家の中に安置したりアクセサリーにして身につける供養の方法です。

ご遺骨を分骨して小さめの骨壺に入れる「ミニ骨壺」、ご遺骨を粉骨してペンダントやブレスレットなどに封入する「遺骨アクセサリー」、コンパクトな墓石の中にミニ骨壺を入れてご供養する「自宅墓」など種類も多種多様で、故人を身近に感じながら真心をこめてご供養する方法として近年人気を集めています。

手元供養の魅力は「お墓参りに行かなくても、毎日すぐ近くで故人をご供養できる」点で、お墓+手元供養、散骨+手元供養など、他のご供養と組み合わせて使用する人も多いようです。

 

■お墓を建てないと故人がかわいそう?
実は現代のようなお墓が建てられるようになったのは明治時代から。

 

「お墓」というと「〇〇家の墓」などの彫刻を入れた細長い石墓をイメージする人が多いのではないでしょうか。

しかし実はこうした先祖代々の家墓が建てられるようになったのは近世以降からです。

古来は権力者のお墓である「古墳」が作られていましたが、庶民がお墓を作る慣習はありませんでした。

江戸時代中期になると墓石を用いたお墓が登場しましたが、高価なため建立は権力者や富裕層だけに限られていたようです。

その後土地不足などの理由で1体ずつ埋葬する「個人墓」から家族単位でお墓を建てる「家墓」へと移行しました。

現在のように庶民でも気軽にお墓を建てることができるようになったのは、実は昭和30年代頃なのです。

では以前はご遺体はどのように埋葬していたのでしょうか。

鎌倉時代には火葬と土葬が平行して行われていましたが、今のような「墓標」という概念はなく、火葬後は棺に入れて土中に埋めるのみでした。

江戸時代は土葬が主体で、棺に入れたご遺体を土中に埋葬してその上に土を盛り上げていました。

しかし武士のお墓には板や石の塔婆を建てるようになり、その後は埋葬した後に墓石を置くようになったのです。

「お墓を建てないと故人が成仏できないのでは…」と心配される方もいますが、お墓自体の普及が昭和からであったことを考えると、不安になる必要は全くありません。

また日本の仏教では、お墓に納骨していないと成仏できないという考え方もありませんのでご安心ください。
 

 

■今あるお墓をどうにかしたい!福岡のお墓じまいと出骨したご遺骨を散骨する方法

少子化・核家族化が進む現代社会では「子どもがいないので先祖代々のお墓の後継ぎがいない」

「遠方にある実家のお墓が管理できず荒れ放題になっている」といったお悩みをお持ちの方が増えています。

そうした問題を解決するのが、現在あるお墓を解体し、中のご遺骨を取り出して墓所を更地にする「墓じまい」です。

墓じまいをする人は年々増えており、お墓の解体件数は、2016年には9万7,317件だったことに対し、2017年は10万4,493件、2018年は11万5,384件となっています。
※厚生労働省 衛生行政報告例のデータより

福岡でもお墓じまいの件数は年々増加傾向にありますが、墓じまいをしたからお墓の問題は解決―ではありません。

墓じまいで最も大切なことは「お墓から取り出したご遺骨をどのようにするか」、つまりご遺骨の「引越し先=改葬先」の選択です。

そのご遺骨の改葬先として今注目を集めているのが「散骨」です。

散骨をすれば、お墓や納骨堂などを購入することなく、その後のご遺骨の管理も必要ありません。

また、お墓じまいをする場合、ご遺骨が複数体埋葬されていることが少なくありませんが、両親や祖父母などは納骨堂や永代供養墓に安置し、それ以外の方のご遺骨は散骨にするという方法をとる方もいます。

「墓じまいをしたいが、改葬先が決まらない」という場合は、選択肢の一つとして「散骨」を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

■福岡のお墓じまいにはいくらくらいかかる?お墓じまいの相場と散骨のお値段。

 
「墓じまいをしたいが、費用が高くつきそう…」と心配されている方もいらっしゃるでしょう。

福岡のお墓じまいの相場は1㎡あたり10万円と言われていますが、お墓じまいをする墓所の広さ、墓石の大きさ、墓所の場所・状況などによって金額は異なってきます。

ほとんどの石材店では無料で見積もりをしてくれますので、費用が気になる場合は石材店で見積もりを取ってから依頼すると良いでしょう。

また、一般的にはご遺骨を取り出す際には僧侶を呼んで「閉眼供養」を行いますので、その際にはお布施を渡すことになり、その用意も必要です。

さらに出骨したご遺骨を散骨する場合は、遺族が乗船しない委託散骨で50,000~60,000円/1人程度が相場となっています。

しかし墓じまいも散骨も独断で決めてしまうと親族間でのトラブルにつながります。業者と契約する前に出来るだけご家族やご親族に相談しましょう。

また業者選びも慎重に。将来後悔することが無いよう、お墓、ご供養に関する様々な悩み事を解決できる「お墓のプロ」「散骨のプロ」がいる石材店にご相談ください。
 

 

山野石材のお墓じまいの価格
1㎡/78,000円~

※価格は基本料金です。機械が入りづらい場合、基礎部分の撤去を含む場合など、条件によって料金が変動します。
無料でお見積りいたしますの
で、お気軽にご相談ください

 

山野石材の散骨の価格
1体/通常価格税込66,000円を
海洋散骨スタート特別価格 税込48,000円

(記事制作/お墓ディレクター 河野 文)

スタッフ

お問合せフォームからのお問合せ

資料請求

インスタグラムはじめました

お問合せフォームからのお問合せ

お電話でお問い合わせ