まもなくお盆。お墓まいりに初盆に…
知っておきたいお盆の豆知識をご紹介します!
もうすぐ待ちに待ったお盆休みですね。旅行に行く方、家でのんびりされる方もいらっしゃると思いますが、
やはりご家族で故郷に帰省をされる方、帰省するご家族をお迎えし、お盆を一緒に過ごされる方が多いのではないでしょうか。
そこで今回はお盆についてのよくあるご質問にお答えします!
Q.お盆の行事はいつ始まったの?
お盆とはご先祖様をお迎えするために行う行事。仏教では「盂蘭盆会」とも言います。お盆というとお寺に行ったり、菩提寺の僧侶に棚経をお願いするイメージがありますね。
しかし、実はお盆は仏教発祥の行事というわけではなく、もともと日本には祖霊信仰があり、仏教が伝来する以前からご先祖様をお迎えする行事があったのです。それが盂蘭盆会と結びついて、現在のお盆のカタチになったんですね。
ちなみに日本でお盆の行事が初めて行わたのは606年のこと。つまり聖徳太子の時代にはすでにお盆の行事があったということ。日本人の生活に根付いた行事と言えそうです。
●最近母が亡くなったため四十九日前にお盆が来ることになります。その場合はいつ初盆の法要をすることになりますか?
四十九日前にお盆がくる場合は二年目のお盆に初盆のご法要をするのが一般的です。お盆と四十九日法要などが重なるケースの場合はお寺に相談してみましょう。
●初盆の法事にお招きされたけど…喪服で参加するべき?
また金封の表書きは何にすればいい?
基本は喪服ですが、黒系や暗色系の地味な服装であれば問題ありません。
金封の表書きは「御佛前」「御供物」などが一般的ですが、地域によっては「御霊前」の場合もあります。お返しの表書きは「志」になります。
●菩提寺が遠いのでお盆の棚経を上げていただくのが難しいのですが…
お盆の時期に仏壇の前でお経を詠んでいただくことを「棚経」と言います。
しかし、菩提寺が遠くて棚経に来ていただけない場合もあります。その場合は菩提寺に依頼状とお盆供養のためのお布施を送り、お盆の供養をお寺でしていただけるようお願いしましょう。
お墓が霊園などにあり菩提寺がない場合などは、近くのお寺に棚経に来ていただけるようご相談してみるのも良いでしょう。
●お盆にはきゅうりやナスなどで作られた盆飾りを見かけます。これはどういう意味があるのですか?
お盆に帰ってくるご先祖の乗り物と解釈されていますが、かつて農耕に不可欠だった牛や馬をやお盆の間くらいは休ませ、丈夫であるように願ったという意味もあるようです。
ちなみにナスはそのぷっくりとした形から「牛」、きゅうりは「馬」というイメージですが、これも地域によって異なるようです。
●ご先祖様をお迎えする迎え火、お送りする送り火はいつするの?
マンションの場合はどうすればいい?
地域によって異なりますが、福岡や九州の主な地域では迎え火は8月13日に、送り火は8月16日に行います。
迎え火、送り火を行う場所は玄関口やお墓の前などで、江戸時代より素焼きのお皿で苧殻(※麻の皮を剥いだあとに残る芯のこと)を燃やし迎え火、送り火としていました。
最近では住宅事情などにより、迎え火、送り火を行うご家庭は少なくなってきました。迎え火、送り火の代わりとなっているのが盆提灯で、玄関や窓際に飾りご先祖様の霊をお迎え、お送りします。
●お盆のお墓参りはいつ行くの?
お盆のお墓参りはお盆入りである13日が良いと言われています。というのも、ご先祖様がこの日に地上へと降りてくるため、ご先祖様をお迎えに行くという意味があるのですね。
しかし、もちろんどうしても13日に行わなければいけないというわけではありません。
何より大切なことはお墓をお参りする、そしてご先祖様を敬い供養をする気持ちです。
13日以外でも問題ありませんので、皆さんでお墓参りに行ってご先祖様にご家族の元気な顔を見せて近況のご報告をしてくださいね。
また、子どもたちもぜひ一緒にお墓参りに連れていってあげてください。
お子さんにご先祖様を大切にする気持ちを伝える良いきっかけとなりますよ。
●お墓参りにぱ何を持っていけばいい?
まずは、お供えするお花や線香、お線香に火をつけるためのろうそくやライターなどを持っていきましょう。
風が強い時はお墓参り用のカバー付きライターなどを準備しておくと安心ですね。
掃除用の桶などがない墓所の場合は水汲み用のバケツなどもご準備を。またお墓のお掃除のためにタオルやスポンジなども準備しましょう。細かい部分をお掃除する場合は歯ブラシも活躍しますよ。
お供えしたお菓子や食べ物などは、墓地を汚さないためにも必ず持ち帰ってくださいね。