福岡市の市立霊園「平尾霊園」で国産石材「犬島石」のお墓を建立。
宝石にもいろいろな種類があるように、お墓に使う「石」にも様々なものがあります。
その産地も、日本で採取された国産石材、中国産石材、インド産石材、南アフリカ産、ヨーロッパ産の石材など多種多様。
どの国の石にもそれぞれの魅力がありますが、
「日本の地に作るお墓だから、国産の石材がいい」という方も多いようですね。
しかし、ひとくちで国産石材といっても、これもまたいろいろな石種に分かれます。
庵治石、小松石、大島石、紀山石、天山石など産地ごとに様々な種類の石があり、
それぞれ色や模様、硬さなど特徴も異なります。
今回はそのなかで「犬島石」という、瀬戸内海に浮かぶ「犬島産」の石を使った
お墓についてレポートします(⌒∇⌒)
「犬島石でのお墓を建立したい」とご依頼いただいたのは、平尾霊園に墓所をお持ちのT様。
今回は爽やかな笑顔と誠実さでお客さまの信頼厚い
山野石材の営業のエース・梅野が担当させていただきました!
最初のヒアリングの際にはT様ご夫妻とお母様がひらお店にご来店。
T様のご希望は
●横型の洋型のお墓にしたい
●シンプルなデザインにしたい
●そして、石材は「犬島石」を使いたい とのこと。
石種を犬島石にすることは、T様のお母様たってのご要望です。
ほんのりピンクがかった石の色が気に入ったそうですが、
ベテランの梅野も犬島石を使ってお墓を建てるのは初めて。
というのも「犬島石」は建物や公園などの石材としては人気ですが、
墓石にはあまり使われていないのです。
「これは自分にとってもいい経験にもなる!」そう考え、
T様ご家族に心から喜んでいただけるようなお墓をご提案するために
工事部、墓石デザイナーと話し合いを重ね、一丸となってお墓づくりに取り組みました!
ところで犬島石とはどのような石でしょうか?
やや赤系の色が含まれますが白御影石です。
産地は岡山県、犬島。
銘石の産地として名高い瀬戸内海の島のひとつですね。
岡山の石というと、墓石の中では万成石が有名です。
↓こちらが万成石。
今回はこの万成石より少し薄い桃色の石が良いということで犬島石に白羽の矢が立てられました。
しかし、犬島石は良い石なのですが、時に赤い線のような模様が入ってしまうこともあります。
これは建築などに使うにはデザイン的なポイントになるのですが、
お墓の場合、ちょっと気になる方もいらっしゃるかもしれません…。
そこで梅野は、「そうした模様が入っていない、しかもできるだけ上質の犬島石」を求めて、
東奔西走しました。
その結果、とても上質の石を仕入れることができ、素晴らしいお墓を作り上げることができたのです!
デザインはT様より「シンプルに」というご要望はいただいたものの、
「世界に一つだけのT様のお墓だからこそ、シンプルな中にもキラリとした個性を表現したい」
と考え、ディティールのデザインに徹底的にこだわりました。
さお石には段差をつけてシンプルな中にも印象的に
外柵のラインもやわらかい曲線を使ったデザインにし、優しい印象に仕上げました。
これが完成したお墓です!
シンプルながらも犬島石の質感が活きた、存在感のあるお墓になりました!!
お墓の引き渡しにはT様ご夫妻、二人のお子様、そしてご主人のご両親も来てくださいましたよ♪
「本当にいいお墓が出来ましたねえ」とご家族の皆様にも笑顔で言っていただけ、梅野も感無量だったそう。
「T様の二人のお子様がお墓の前で優しくお手を合わせていらっしゃるのを見て、
お墓は亡くなった方が眠る場所であるだけでなく、親から子へ、子から孫へと
ご家族の心の絆をつないでいくものでもあるんだなあと実感しましたね」と梅野。
日本人の想いにぴったり寄り添う国産石材の良さを再確認するきっかけにもなったそうです。
国産石材のお墓、皆さんもぜひ検討してみてくださいね(^▽^)/