最近テレビなどで「お墓ばなれ」という言葉を耳にするようになりました。
「お墓は素晴らしいもの」「大切なもの」と確信している
私たちにとってはかなり心配になるワードです。
しかし、お墓はこれからの時代、本当に必要なくなっていくのでしょうか。
答えはNOです。
人は古来より死者のためのお墓を作り続けてきました。
その理由は、“お墓を建てることは、亡くなった方に対する追悼や祈りを伝えるための
「心の表現」だったから”です。
テレビなどで語られるお墓ばなれの理由を聞いていると、
お墓は単なる義務や慣習のように思われており、
お墓の本当の意味、本当の良さがきちんと伝わっていないように思えます。
そこで、このブログではシリーズで「お墓」の魅力について語りたいと思います!
●お墓ばなれではなく「埋葬方法の多様化」
「お墓ばなれ」という言葉が一人歩きしていますが、
最近のマスコミの報道は少々偏っている感じがします。
実際には、「お墓は必要ないもの」と考えられているわけではありません。
近年、永代供養墓、樹木葬、散骨など選択肢が広くなり、
“お墓はその選択肢の一つになった”という表現が正しいでしょう。
そして、埋葬方法として「やはりお墓にしたい」と考えられている方も大勢いらっしゃいます。
その方々はお墓の魅力をきちんと理解されているようです。
●お墓は故人を祀るだけでなく、残された家族の心の拠り所。
お墓というと暗くて寂しいイメージを持つ方もいらっしゃいます。
でも実際にお墓参りをして帰られる方々は皆さん
晴れ晴れとした優しい顔をされています。それはなぜなのでしょう?
本来お墓は「故人の成仏を願い、供養の心を次の世代に繋いでいくためのもの」でした。
つまり、亡くなった方やご先祖様とゆっくり語りあい、
家族でその思いを共有し、受け継がれてきた家族の絆を深めていくところなのです。
よく「家族の負担になるから…」と生前にお墓を建てることをためらったり、
お墓まいりができるご家族がいるにもかかわらず永代供養を選ぶ方もいらっしゃいます。
しかしお墓は決して自分のためだけでにあるものではなく、
むしろ残された「家族の心の拠り所」としての意味が大きいように感じます。
自分のルーツであるご先祖様の存在を感じたり、
亡き大切な人と語り合えるお墓が無ければとても寂しいですよね。
お墓参りをしたあとに青空を見上げ、頬を撫でる風を感じた時
故人がすぐそばにいるような気持ちになったことはありませんか?
またお墓参りをしたりお墓のお掃除をしたりしながら、
ご家族で故人の思い出話に花が咲いたことはありませんか?
お骨をお納めする場所としては納骨堂でも十分ですが、
この感覚はお墓ならではのものであるように感じます。
●お墓は子から孫へと受け継いでいく「家族の絆」
「建てたら終わり」ではないこともお墓の魅力ではないでしょうか。
例えば、散骨や永代供養の樹木葬などの場合は一代限りとなりますが
お墓は親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていき、
会ったことのないご先祖様であっても、
そばでそっと見守ってくれてることを感じることが出来ます。
山野石材のお客さまでもこんな方がいらっしゃいました。
お客様ご自身は「納骨堂でいい」と考えてらっしゃったそうですが、
お孫さんが「お墓がいい」と仰ったそうです。
おじいちゃんが生きた証をきちんと残したい。自分が必ず守っていくから――と。
さらに、お客様のご趣味である七宝焼きの作品を
納骨室の壁に貼られることを思いつかれ、
まさにお客様の人生の軌跡を刻んだ素晴らしいお墓となりました。
完成したお墓を見て、
女の子のお孫さんも「結婚しても、私はここに眠りたい」と仰ったそうです。
とても仲の良いご家族で、まさに「お墓はご家族の幸せの象徴なのだあ」と感じました。
そのお客様のエピソードはこちらに掲載されていますので、
ぜひご覧くださいね。