手元供養の種類、価格、注意点など。
手元供養選びの16のポイント
「手元供養」という言葉を聞いたことがありますか?
亡くなった方のご遺骨は「お墓」や「納骨堂」などに埋葬するのが一般的ですが、「手元供養」はご遺骨を分骨や粉骨し、小物に入れたりアクセサリーなどにして、お手元でご供養する方法です。
お墓や納骨堂などは、ご遺骨を安置されている場所に出向いてお参りしますので、よほど近くでない限り頻繁にお参りをすることは出来ません。
しかし手元供養なら毎日故人を身近に感じながら、朝夕気軽に語りかけ、手を合わせてお参りをすることが出来ます。
ここでは手元供養の種類、目的に合わせたおすすめの手元供養品、お値段、ご遺骨の管理方法、手元供養を選ぶ際に知らないと損する豆知識まで、知っておきたい16のポイントをご紹介しましょう。
目次
- 1. 手元供養とは?まずは手元供養について知ろう
- 2. 手元供養はこんな方におすすめ
- 3. お墓が無くても大丈夫?!手元供養を選ぶメリット、デメリットは?
- 4. 手元供養の種類
- 5. 手元供養のご遺骨を骨壷から移すときの納め方
- 6. 手元供養には行政の許可や手続きが必要?
- 7. 手元供養のあと、余ったご遺骨をどこに納める?
- 8. 手元供養をする際の注意点
- 9. 将来管理できなくなった場合、周囲に迷惑をかけずに処分する方法は?
- 10. 手元供養を購入するとき、確認した方が良いこと。決めておくべき事。
- 11. 手元供養と仏壇、どっちの方がいい?
- 12. 手元供養を選ぶ際のポイント
- 13. 手元供養の費用は?お値段の相場は?
- 14. 手元供養は良くない?手元供養の不安や心配を解消!手元供養お悩み相談
- 15. 手元供養 目的別の選び方
- 16. 手元供養ご利用者の感想
- 17. 終活カウンセラーからの一言
1.手元供養とは?まずは手元供養について知ろう
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手元供養の歴史
「手元供養」は、2005年NPO手元供養協会が発足し、小型地蔵を開発したことから始まったと言われています。
まだ始まって20年ほどの比較的新しい供養方法ですが、供養の多様化、少子高齢化、単身者の増加といった社会環境の変化も追い風となって、じわじわと市場を伸ばしていきました。
2019年のインターネット調査によると、手元供養商品を持つことに対して61%の人が抵抗が無いと答えています。
インターネットの普及の中で、オンラインでの手元供養の販売も一般化しており、さらに「自宅墓」の登場などによりその市場はさらに活発化していくことが予想されます。 -
手元供養はどんな人に選ばれている?
大手仏具業者による手元供養品を購入した人に対するアンケートによると、手元供養購入者の年齢層は40~60代が最も多く、特に50代が28%を占めています。
30代は13%、40代は20%で70代、80代よりも多くなっており、比較的若い方のご利用が多いようです。
2.手元供養はこんな方におすすめ
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【大切な方を身近で供養したい方】
成長を支えてくれたご両親、ずっと連れ添ってきたご主人様や奥様、早世してしまったお子様、家族同様に過ごしてきたペットなど、大切な方を亡くし、離れるのがつらい方。大切な方を身近に感じながら過ごしたい方。
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【安価なご供養をお探しの方】
一般社団法人 全国優良石材店の会の調査によると2021年度のお墓の平均購入価格は160.1万円。
納骨堂の平均購入価格は876,699円、一般的な家族型の納骨堂である霊廟タイプの納骨堂の場合は100万円以上となっています。(2019年第11回お墓の消費者全国実態調査より)
手元供養の場合、商品によって幅はありますが10万円以下の価格帯のものが多く、お墓に費用がかけられない、(かたけくない)しかし手厚く供養をしたいという方に選ばれています。 -
【定期的なお墓参りが難しい方】
先祖代々のお墓が遠くにある、遠方に引っ越してしまった、高齢になりお墓に行くことが負担になったなど、何らかの事情でお墓まいりが出来ず悩んでいる方も少なくありません。
手元供養や自宅墓なら、いつでも故人をそばに感じながらお参りをすることができますので、身近で手厚くご供養ができます。 -
【お墓の継承について不安がある方】
少子高齢化や核家族化などによって、夫婦ともに亡くなったあとお墓や納骨堂を継承してくれる人がいないいわゆる「お墓の後継者問題」が深刻化しています。
また、お子様など後継者がいる場合も「子どもに迷惑をかけたくない」という理由で継承の必要があるお墓や納骨堂の購入をためらう人もいらっしゃいます。
そうしたお墓の後継者問題を解決するために、お墓の管理・供養をお任せできる永代供養や散骨、手元供養を選ぶ方も増加しています。
3.お墓が無くても大丈夫?!手元供養を選ぶメリット、デメリットは?
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【手元供養のメリット】
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●故人を身近に感じることが出来る
故人とのお別れは寂しいものですし、特に家族が突然旅立ってしまった場合などはなかなか気持ちの整理をつけることが出来ません。
一般に49日法要に合せてご納骨をするケースが多いようですが、故人と離れてしまうようで納骨に踏みきれない…という方もいらっしゃいます。
そんな際、手元にご遺骨を残してご供養することで、故人を身近に感じながら、悲しみをゆっくりと癒すことができます。 -
●お墓参りに行くことが出来ない場合も真心こめて供養が出来る
お墓や納骨堂にお参りに行きたくても、お墓や納骨堂が遠かったり、交通アクセスが悪く、なかなかお参りに行けないと悩んでいる方もいます。
そんな際、手元供養をすることで、お墓参りに行けない罪悪感や寂しさを薄めることができ、真心こもったご供養をすることが出来ます。 -
●いろいろな種類の手元供養品があり、生活の楽しみにもなる
仏具店やインターネットの専門サイトにはいろいろな手元供養品がラインナップされており、探しているだけでも楽しい気持ちになれます。
手元供養の種類は、骨壺、アクセサリー、プレートなどに大別されますが、それぞれ素材やデザインにも工夫が凝らされ、デザイン性やファッション性が高いものも増えています。
供養だけでなく、現代のライフスタイルに溶け込み、生活にも輝きをもたらせてくれる――これが手元供養の魅力です。
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●管理や掃除などの手間がかからない
お墓の場合、定期的な清掃や管理が必要です。納骨堂等の場合も管理費の支払いが必要となりますし、お寺の納骨堂の場合は檀家や門徒としての活動を求められる場合もあります。
しかし手元供養の場合は、他のインテリアなどと同じように手元供養品を時々お手入れするだけで構いません。また、お寺づきあいなども必要なく、自分のペースでゆったりとご供養できます。 -
●費用面も安価におさえやすい
新しくお墓や納骨堂等を購入する場合は80~200万円程度の費用がかかります。また毎年5,000~10,000円程度の管理費が必要な場合が多く、お寺の檀家や門徒になる場合はさらに護持会費の支払いなど様々な出費があります。
しかし手元供養なら費用は5~20万円程度で大変安価に抑えられます。
お墓は欲しいけれど、経済的な理由のためすぐには用意できない――という場合は、費用が準備できるまで自宅で手元供養を行うのも良いでしょう。
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●お墓参りができなくても、手元でご供養をすることができる。
お墓は持っているけれど、遠方に住んでいたり、交通の利便性が悪いなどの事情でお墓参りになかなか行けない場合もあります。
お墓を購入したときは足腰が強かったけれど、高齢になりお墓参りに行くこともつらくなってきた…とお悩みの方もいます。
また、お墓は実家のそばにあるけれど、遠方に住んでいるためなかなかお墓参りに行けないという人もいらっしゃるでしょう。そうした場合も手元で供養していれば、距離や時間を気にすることなくご供養することができます。
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●分骨したあとにご遺骨が残るので、その納骨先を探す必要がある。
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●親族が分骨に反対する場合がある。
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●手元供養の管理者が亡くなったり管理が出来なくなった場合に、別の人が管理しなければならない。
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●ご遺骨にカビが生えないよう、管理をする環境を整える必要がある
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●小さなものが多いため、紛失や破損などの心配がある。
【手元供養のデメリット】
4.手元供養の種類
〇ミニ骨壺
ミニ骨壺とはその名の通り、分骨したご遺骨を納める小さな骨壺です。手のひらに乗る程度のコンパクトなサイズで、素材は陶器のほか金属製やガラス製、木製などがあります。
デザインも一見骨壺には見えない、リビングのインテリアにもなるようなお洒落なものが多いようです。
〇ミニ仏壇
昭和までは家の中に仏間があり、一般的なご家庭でも立派な仏壇が置いてある家庭が少なくありませんでしたが、近年は核家族化や住宅事情の変化などで、仏壇もコンパクトサイズのものを選ぶ人が増えています。
手元供養に選ばれているミニ仏壇は、お部屋の空きスペースや棚の上などに設置できるサイズのものが多く、ご遺骨を収納するスペースが設けられているものもあります。
一人暮らしの方や家の中にお仏壇を置くスペースが無い方は、ステージと呼ばれる台座のようなものに、ミニ骨壺や香炉、ミニ花立、おりんなどと組み合わせて設置し、仏壇に代わるご供養の場を作るのもおすすめです。
〇遺骨アクセサリー
粉骨にしたご遺骨をペンダントや、指輪、ブレスレット、ブローチなどのアクセサリーに入れて身に着ける手元供養です。
男女問わず身に着けられるものも多く、大切な人をいつでも身近に感じることができるため、手元供養の中でも人気のアイテムです。
アクセサリーの素材は様々ですが、金属アレルギーなどの方にはプラチナやチタン加工、ステンレス、ガラス製のものもあります。
また、故人の名前やお好きな言葉などを刻むことができ、思い出をぎゅっと詰め込むことができることも遺骨アクセサリーの魅力です。
〇遺骨プレート
遺骨プレートとは不純物を取り除いた故人の焼骨成分を使って作り上げるプレートのことです。
ご遺骨を使用しているようには見えず、お部屋に飾っても違和感のないデザインのものがほとんどで、骨壺が必要なく彫刻なども出来ます。
プレートのほか、ご遺骨で水晶玉や花瓶を創ることも出来ます。
〇インテリア用品
ぬいぐるみの中に真鍮などの骨壺を入れたものや花器、インテリアグッズ風の手元供養品なども人気を集めています。
ぬいぐるみは小さなお子様やペットの手元供養などに愛用されています。
5.手元供養のご遺骨を骨壺から移すときの納め方
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〇すべてのご遺骨を手元供養にする【全骨収容】
ご遺骨は火葬後、5寸壺または7寸壺などの骨壺に納められますが、骨壺に入っているご遺骨をすべて自宅に安置して供養するのが【全骨収容】です。
5~7寸の骨壺をそのまま安置するため、手元供養も大きめのサイズのものが必要となりますが、最近ではお部屋に置いていても違和感のないお洒落な骨壺や、骨壺をそのまま収容できる仏壇タイプの手元供養も多く販売されています。 -
〇遺骨を少しだけ手元供養にして残りは別の場所に納める【分骨収容】
骨壺からご遺骨を一部のみ取り出して手元供養品に入れてご供養する方法です。
残りのご遺骨はお墓や納骨堂、永代供養墓などに納骨したり、散骨をしたりします。
余ったご遺骨であっても、厚生労働省が定める墓地、埋葬等に関する法律にのっとった場所以外に納骨や散骨をすることは違法です。
きちんと定められた場所にご納骨しましょう。
6.手元供養には行政の許可や手続きが必要?
ご遺骨の取り扱いについては「墓地、埋葬等に関する法律」によって下記のように定められています。
(1) 墓地外の埋葬等の禁止
・埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に行ってはならない。火葬は、火葬場以外の施設で行ってはならない。
(2) 埋葬等の応諾義務
・墓地、納骨堂又は火葬場の管理者は、埋葬、焼骨の埋蔵、収蔵又は火葬の求めを受けたときは、正当の理由がなければこれを拒んではならない。
つまり、認可された正式な墓地でなければご遺骨を埋葬することは法律違反となります。
しかしそれはあくまで「埋葬」する場合を指します。
自宅や仏壇などにご遺骨を安置して供養する手元供養や自宅墓は法律上も問題ありません。
7.手元供養のあと、余ったご遺骨をどこに納める?
全骨収容でない手元供養の場合は、分骨後ご遺骨が残りますので、そのご遺骨の埋葬先を探さなければなりません。
また手元供養をしたあと管理が出来なくなったご遺骨についても、埋葬または散骨などが必要となります。
余ったご遺骨の埋葬先について、いくつかピックアップしてご説明しましょう。
〇永代供養墓
ご遺骨の管理をする人がいなくなった場合も、お寺や霊園などの墓所管理者が永代にわたって管理・供養をしてくれるお墓が「永代供養墓」です。
永代供養墓には縁のない他人と一緒に埋葬する「合葬タイプ」とそれぞれ個別の納骨室に安置する「個別安置タイプ」の2種類がありますが、大半は個別安置タイプであっても一定期間経過後に合葬墓に移されます。
合葬に抵抗がある方は墓所の管理者に個別安置期間などをあらかじめ確認しておきましょう。
永代供養墓は墓所で定期的に合同供養などを行ってもらえ、管理・清掃もお任せすることが出来ます。
また宗旨・宗派を問わず利用できる施設が多いことも魅力のひとつです。
〇永代供養納骨堂
近年では永代供養を付けられる納骨堂も増えています。希望の期間分まとめて一括で維持管理費を支払い、その後は合葬墓に移して合同供養をするタイプが多いようです。
永代供養納骨堂とは別に、寺院などで石造りの塔の中にご遺骨を安置する「永代供養塔」を設置しているところも増えています。
安置方法は他の方のご遺骨と一緒に収納する合葬タイプ、棚などを設置し、骨壺を並べて安置するタイプなどがありますが、多くの場合一度収蔵すると中に入って直接お参りすることは出来ず、用意された共同の参拝所にお参りすることになります。
〇樹木葬
ひとくちで樹木葬といっても様々なタイプがあります。
一般にイメージされることが多い「樹木」を墓標代わりにしてその下にご遺骨を埋葬する「里山タイプ」の樹木葬は実は少数派。
近年ではシンボルツリーの周りに小さめの石を置く「庭園タイプ」の樹木葬や「公園タイプ」の樹木葬が大半を占めています。
近年樹木葬は大変人気を集めており、日本最大級のお墓の情報サイト「いいお墓」による「お墓の消費者全国実態調査(2019年)」によると、購入したお墓の種類の第1位が「樹木葬」で41.5%、第2位は「一般墓」27.4%となっており、お墓と樹木葬が逆転する結果となりました。
〇散骨
粉骨してパウダー状になったご遺骨を、海などに撒くのが「散骨」です。
最近は散骨を選ぶ人も増えていますが、山林などに撒くのは基本的にNGとされており、業者が行っている散骨のほとんどが海洋散骨です。
しかし、海ならどこに撒いても良いわけではなく、基本は沖に出て漁業関係者などに迷惑のかからない海域で散骨をするのがルールです。また条例によって散骨を禁止している自治体もあります。
散骨の費用は数万円から数十万円と幅があり、合同散骨は5万円前後から出来ますが、船を貸切るチャーター散骨などは費用も20~30万円ほどが必要です。
〇お墓
お墓を持っているけれど、すべてを埋葬してしまうのは寂しいので、一部を分骨して手元供養にし、残りのご遺骨のみを埋葬する方もいます。
火葬場で分骨する場合はあらかじめ分骨証明書などの書類を申請しておくと、手元供養の管理者が亡くなったり管理が出来なくなった時も安心です。
8.手元供養をする際の注意点
気軽に行えることが魅力の手元供養ですが、あらかじめ気をつけておきたいと点もあります。
手元供養で注意した方が良いポイントをまとめました。
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〇ご遺骨にカビが生える場合も…。風通しが良く直射日光が当たらない保管場所を選びましょう
遺骨を長期保管した場合、カビが発生することがあります。カビは高温多湿の場所に生えやすいため、湿度の高い日本は、特に梅雨から夏場にかけては要注意です。
また、ご遺骨をカビから守るために注意したいのが保管場所。
ご遺骨の保管場所には風通しが良く直射日光が当たらない場所を選びましょう。
出窓などに置く人もいますが、窓際は結露の心配もありカビが生えやすくなる場合があります。
骨壺の中にご遺骨を入れる場合は密閉して封入するとカビ防止になります。
手元供養ではご遺骨をパウダー状にする場合も多いと思いますが、その場合は真空パックにして収納すると良いでしょう。 -
〇時には落としてしまうことも…。遺骨が入っている手元供養は紛失に気を付けて。
手元供養品が他のアクセサリーやインテリアなどと大きく異なる点――それは「ご遺骨が納められている」ことです。
ご遺骨を入れた大切なものですので、紛失や破損などにはくれぐれも気を付けましょう。
特にネックレスやブレスレットなどアクセサリータイプの手元供養品は落としてしまう心配があります。
手元供養を選ぶ際はそうした紛失、破損などにも考慮しましょう。 -
〇親族に理解してもらえないこともあります。まずはきちんと話し合いましょう。
近年、手元供養や永代供養はテレビでも取り上げられることが増え認知度が上がっていますが、時には「ご遺骨をアクセサリーにするなんてバチがあたる!」「分骨して一部だけを供養することはよくない」などと言う人もいます。
特に親族にそうした理解がない方がいると、気持ちよく手元供養をすることが出来なくなってしまいます。
「ご遺骨の管理をしているのは自分だから周囲にあれこれ言われたくない」と思うかもしれませんが、トラブルなどは回避するに越したことがありません。
そうしたことが無いように、分骨や手元供養をする前にあらかじめ家族や親族に話しておくと良いでしょう。
9.将来管理できなくなった場合、
周囲に迷惑をかけずに処分する方法は?
大切に手元供養をしていても、管理者が亡くなったあと手元供養を引き継いでくれる方がいない場合は処分をしなければなりません。
自分にとっては愛おしい人の遺骨であっても、他人からすると逆に遺骨が入っているという理由で管理をためらう場合もあるでしょう。
周囲に迷惑をかけないようにするためにも、手元供養を購入する際は、将来手放す場合のことも頭に入れて購入することをおすすめします。
自分が亡くなった後、手元供養品を棺に一緒に入れてもらいたい場合は、木製など燃える素材の小物やアクセサリーに遺灰を入れると良いでしょう。
あらかじめ周囲には「棺に一緒に入れてほしい」という想いを伝えておいてください。
分骨タイプの手元供養品の場合は、手元供養品から遺骨を取り出してお墓や納骨堂、永代供養塔などに納めたり、散骨などを行います。
アクセサリー、オブジェタイプのものは手元供養品と分からず捨てられてしまうことも考えられます。
元気なうちに家族や身近な人に「これは手元供養品であること」「自分が管理できなくなった場合の遺骨の行先」など伝えておいたり、エンディングノートなどに書いて残しておきましょう。
10.手元供養を購入するとき、確認した方が良いこと。
決めておくべき事。
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①親族の理解はありますか?
まず「手元供養をしたい」という旨をご家族や親族に伝えて理解を得ましょう。
最初は反対されていても、なぜ手元供養をしたいのか、どのような方法で行うのかを丁寧に説明すると理解してもらえることがほとんどです。 -
②手元供養をするご遺骨の量はどうしますか?
ご遺骨の一部のみ(分骨)を手元供養にするか、すべてのご遺骨(全骨)を手元供養にするかによって選ぶべき手元供養品が違ってきます。
また、ご遺骨の収蔵方法にも、焼骨のまま収める方法、ご遺骨を砕いて粉状にして納める方法,遺灰を納める方法などがあります。
分骨の場合は残ったご遺骨の納骨先も考えなければなりませんので、そちらについてもあらかじめ考えをまとめておきましょう。 -
③手元供養品はどこに置きますか?
購入後に「置こうと思っていた場所に入らなかった」と後悔することが無いよう、手元供養品を置く場所もあらかじめ決めておきましょう。
大きめの手元供養品などの場合、設置場所のサイズも計っておくと良いでしょう。
一般にはリビングや和室、仏壇の中などに設置する方も多いようですが、小物などの場合は寝室や玄関などに置いて「お休み」「行ってきます」などの言葉を掛ける方もいらっしゃいます。
窓際や出窓にインテリア風に設置される方もいますが、手元供養はご遺骨にカビが生えにくい場所に設置または収納することが基本ですので、直射日光や結露などには気を付けましょう。 -
④どのような手元供養品を選びますか?
ご遺骨の一部のみ(分骨)を手元供養にするか、すべてのご遺骨(全骨)を手元供養にするかによって選ぶべき手元供養品が違ってきます。
また、ご遺骨の収蔵方法にも、焼骨のまま収める方法、ご遺骨を砕いて粉状にして納める方法,遺灰を納める方法などがあります。
分骨の場合は残ったご遺骨の納骨先も考えなければなりませんので、そちらについてもあらかじめ考えをまとめておきましょう。 -
⑤余ったご遺骨や手元供養品の処分はどうしますか?
「買う前なのに処分の方法まで考えるの?」とお考えの方もいるかもしれません。
しかし、手元供養品はご遺骨が納められているため、一般的な「モノ」のように簡単に処分をすることは出来ません。
分骨した後に残ったご遺骨はもちろん、手元供養品に納められているご遺骨を最終的にどこに収蔵するかも決めておくと安心です。
11.手元供養と仏壇、どっちの方がいい?
お仏壇は日本では飛鳥時代に始まったといわれており、当時は一部の上流階級の人しか持つことが出来ませんでした。
その後“ご先祖様をお祀りし、お位牌を安置する場所”として一般のご家庭にも普及しましたが、現代では核家族化や住環境の変化などにより仏壇のない家やマンションなどにも置ける家具調のコンパクトな仏壇を選ぶ方が増えています。
しかし、仏壇のデザインや形は変化しても、ご先祖様に感謝をしてお参りしたり、残された人の心のよりどころとしてもお仏壇が大切な存在であることは変わりがありません。
手元供養もご自宅や身近な場所でご供養するという点は仏壇と同じですが、「ご遺骨や遺灰を入れてご供養する」点が仏壇とは大きく異なります。
しかしリビングなどの空いたスペースにミニステージを設置し、ミニ骨壺やお鈴、花立等を置いて、仏壇と同じようにお参りをされている方もいらっしゃいますし、手を合わせて故人と対話するなど仏壇同様の役割を果たしているようです。
仏壇も手元供養もそれぞれの良さがありますし、両方設置しても問題ありません。用途やご予算、住環境などに合わせて選択してください。
12.手元供養を選ぶ際のポイント
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〇手元供養品を購入する際の注意点
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●焼骨をそのまま入れられるのか粉骨が必要なのか確認しましょう。
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●ご遺骨を全部収容できるタイプか、分骨して収容するタイプか確認しましょう。
分骨するタイプの手元供養品の場合、残ったご遺骨をどうするのかもあらかじめ決めておきましょう。 -
●金属アレルギーの方もいます。アクセサリータイプの手元供養の場合はあらかじめ素材をご確認ください。
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●インテリアタイプの手元供養品は置く場所を決めてから選びましょう。
設置する場所はインテリアとの調和だけでなく、埃がつきにくいか、遺骨にカビが生えにくいかなど環境面にも配慮しましょう。
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〇手元供養品を購入する際の注意点
手元供養をすることに決めたら、次は購入する商品を探します。
手元供養品は仏具店のほか、最近ではオンラインショップなどでも購入することが出来ます。
単なるモノではなく、大切な方のご遺骨を入れてご供養するものですので、後悔することが無いよう心から納得できる手元供養品をお選びください。-
●問い合わせをした時に親切・丁寧に説明をしてくれる業者を選ぶ
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●アクセサリーなど加工が必要な商品の場合、見積書をもらってから購入を決める
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●オンラインでの購入の場合、口コミやレビューなども確認する。
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●トラブル時の製品交換や商品を管理できなくなった際の処分についても丁寧に対応してもらえる業者を選ぶ。
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●一つのショップだけで即決せず、ご家族と相談してじっくり検討する
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13.手元供養の費用は?お値段の相場は?
手元供養の平均費用は、3万円から10万円程度と言われていますが、商品内容、デザイン、素材、機能面等によって大きく異なります。
ここでは手元供養の一般的な価格をご紹介します。
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●ミニ骨壺タイプの手元供養
ご遺骨を分骨して収容するための小さな骨壺ですが、お部屋に置いても違和感がないよう、一見骨壺に見えないようなお洒落なデザイン・素材のものもたくさんあります。
材質としては陶器製が一般的ですが、ガラス製や樹脂製、木製の骨壺も人気を集めています。・ミニ骨壺の価格の相場/約5千円~1万5千円ほど
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●アクセサリータイプの手元供養
粉骨した少量のご遺骨をペンダントやブレスレット、ブローチ、指輪などに納め、いつでも身に着けておけるのがアクセサリータイプの手元供養の魅力です。
また遺骨そのものをダイヤモンドに加工する高級タイプの手元供養アクセサリーもあり、こちらは価格も1カラットで200万円程度と高額になります。・アクセサリータイプの手元供養価格の相場/約1万円~3万円ほど
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●ミニ仏壇タイプの手元供養
場所を取らず、マンションや一人ぐらしのお部屋にも置けるコンパクトさが魅力のミニ仏壇は、従来の仏壇のイメージと異なるデザイン性が高いものや、手元供養と組み合わせるタイプのものなど様々な種類があります。
ミニ仏壇の価格はさまざまですが3万円くらいから購入でき、高級なタイプなものでも20万円ほどです。台座、ミニお鈴、ミニ骨壺などをセットにしたものは3万円前後から販売されています。・ミニ仏壇タイプの手元供養 価格の相場/3~5万円ほど
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●自宅墓
自宅墓とは家の中に置ける小さなお墓のことで、一般のお墓と同様に御影石を使ったミニ墓タイプのものや、仏壇タイプの自宅墓、骨壺タイプの自宅墓まで様々な種類のものがあります。
通常のお墓の建立には平均150万円ほどかかりますが、自宅墓は10万円~20万円前後で購入することができます。・自宅墓タイプの手元供養 価格の相場/10~15万円ほど
14.手元供養は良くない?手元供養の不安や心配を解消!
手元供養お悩み相談
Q.手元供養をしたいけれど、遺骨を納骨しないで家に置いておいてもいいのかな?
A.ご遺骨は四十九日や一周忌法要などのタイミングで納骨する方が多いのですが、自宅でご遺骨を保管することは法律的にも宗教的にも問題はありません。
大切な人と離れがたいという場合は、ご遺骨を埋葬せず気持ちの整理がつくまで自宅に保管していても良いのです。
しかし、ご遺骨が入った骨壺をそのまま家に置いたままにしておくと、親類などから「早く納骨した方が良い」と言われる場合もあります。
また、ご遺骨を置いたまま管理者に「もしも」のことがあった場合、残された方を困らせてしまうことになります。
将来管理が出来なくなった場合のことも配慮に入れて、大切に手元でご供養するのでしたら、手元供養はとても素敵なご供養の方法だと思います。
Q.手元供養に位牌を組み合わせても大丈夫?
A.住職に魂入れをしていただいた位牌は、一般に仏壇に安置しますが、仏壇を置けない場合は手元供養と組み合わせても問題ありません。
ミニ仏壇に置いたり、手元供養のステージにお鈴や一輪挿しなどを添えて置いたお仏壇代わりの手元供養にお位牌を置き、故人を想いながら手を合わせることも、とても真心こもったご供養のスタイルです。
また最近ではガラス製、クリスタル製、金属と黒檀などを組み合わせたものなど、デザインにこだわった「モダン位牌」と言われるお位牌も人気を集めています。
Q.焼骨のままと粉骨-手元供養にするならどちらがいい?
A.手元供養に納めるご遺骨は「粉骨したご遺骨を納める方法」と「焼骨のまま納める方法」の二種類があります。
※粉骨とは焼骨を砕き粉状にすることを言います。
粉骨によってご遺骨の容積を約1/3程度にすることができ、ペンダントなどのアクセサリーにも納められるようになります。
しかしご遺骨を砕くことに抵抗を感じる人もいるでしょう。
焼骨のまま納める手元供養の場合は、粉骨をする手間や費用がかからないことが魅力ですが、利用できる手元供養品が限られてきます。
手元供養品を選ぶ際はどのような納骨方法にするかあらかじめ決めてから選びましょう。
Q.分骨すると亡くなった人の体が分けられるので成仏できないって聞いたけど…
A.結論から言うと、仏教の教義面からもそういうことはありません。
実際お釈迦様のご遺骨も世界中さまざまなところに分骨されていますし、お墓とは別にご本山にご遺骨の一部を納める宗派もあります。
また、ご遺骨を全て拾骨せずに骨壺に入りきれなかったご遺骨は火葬場で処分している地域もたくさんあります。
どうぞご安心ください。
Q.ミニ骨壺は家のどこに置いてもいいの?
A.「骨壺をリビングに置く」と聞くと驚く人もいるかもしれませんが、ミニ骨壺はお部屋のインテリアにもなるお洒落なものが多くスペースを取らないため、リビングや寝室などに置いても違和感がありません。
またコンパクトなのでミニ仏壇にも安置できますし、大きめの仏壇でしたら見えない場所に収納しておくこともできます。
最近では携帯用のミニ骨壺も売られており、きんちゃく袋などに入れてお守りのように携帯している方もいらっしゃいます。
Q.「仏壇があるから手元供養までは必要ない」と言われました。
A.お仏壇は、それぞれの宗派のご本尊を祀り、そこに仏様になったご先祖様のお位牌を祀ってご供養する祭祀用具です。
そもそもご遺骨を安置する目的のものではなく、手元供養とは基本的な役割が異なります。しかし、お仏壇にご遺骨を安置してご供養してもいいし、手元供養にお位牌を祀ってご供養しても構いません。
仏壇でご先祖様にお参りし、手元供養ではより身近な方をそばに感じながら、その両方でより丁寧なご供養をしている方もいます。
仏壇にするか、手元供養にするか、両方にするか、どれも間違いではありません。
自分らしいご供養の方法やライフスタイルなどに合わせて納得のいくご供養を選んでください。
15.手元供養 目的別の選び方
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【水子や赤ちゃんを手元でご供養したい】
生まれられなかった赤ちゃんがいます。生まれてしばらくしてから天使になった赤ちゃんもいます。
小さな赤ちゃんを失った親御さんの悲しみは計り知れません。
悲しみを癒す最良の薬は「時間」です。その時間を穏やかに優しい気持ちで過ごすために手元供養をするのも良いでしょう。
赤ちゃん用の骨壺は小さくてかわいいものを選びたいものです。大人用の大きな骨壺にほんの少しだけ入ったご遺骨を見ると遺族の悲しみはさらに増してしまいます。
インターネットなどでも赤ちゃん用の手元供養セットが売られており、ご遺骨が入れられるペンダントやぬいぐるみなどのグッズもあります。 -
【葬儀・供養のお金が無い…出来るだけお金をかけず、でも真心こめたご供養をしたい】
まずは葬儀ですが、お葬式などに費用をかけられない場合に選ばれている方法が「直葬」です。
直葬は葬儀を行わず、故人とのお別れは火葬炉の前や火葬場の別室などで簡潔に行われるため、費用は15万〜25万円程度に抑えることができます。
直葬したあと手元国残ったご遺骨は散骨や合葬などにする方法もありますが、より想いのこもったご供養をしたい場合は「手元供養」がおすすめです。
手元供養品は5000円ほどの安価なものもあり、お墓や納骨堂に比べて大変安価です。手元供養品に入り切れないご遺骨については5万円ほどのリーズナブルな価格設定の合葬式墓所もありますので、相談してみてください。 -
【愛するペットを手元供養したい】
家族同様に過ごしてきた愛するペットが亡くなった時の悲しみは、とても深いものです。
愛犬や愛猫を失った悲しみからなかなか立ち直れず、ペットロスになる方も少なくありません。
そうした場合、きちんとした供養をすることがロスから立ち直るきっかけになることも少なくありません。
「ペットの遺骨を自宅に置いておいていいのかしら?成仏できないのでは?」と心配する方もいますが、仏教の教義上もそうした心配はありません。
最近ではペットと一緒に入ることが出来る「ペット共葬墓」も増えていますが、手元供養でご供養する人もいます。
ペットが慣れ親しんだ自宅で供養すれば愛するペットとずっと一緒にいる気持ちになれますし、費用も数千円ほどで用意することが出来ます。
16.手元供養ご利用者の感想
主人と離れるのが寂しく、
手元供養のアクセサリーを購入しました。
一昨年の春、40年間連れ添った主人が心筋梗塞で他界しました。
発作が起きて倒れてから半年ほどで亡くなってしまい、現実として受け止めることができず、49日過ぎても納骨できずにいました。
菩提寺に先祖からのお墓がありますし、主人は長男なので、親戚たちからは「一周忌くらいには納骨をした方がいい」と言われたのですが、どうしても踏ん切りがつかずに悩んでいました。
そんな私を見て長女が「手元供養にしたらいいんじゃない?」と勧めてくれたのです。
長女がインターネットで検索してくれ、遺骨を入れるブローチと小さな骨壺を購入することに決めました。
手元供養に分骨した残りのご遺骨は、一周忌の際にお墓に納骨してやっとひと安心しています。外出のときこの手元供養ブローチをつけていると、主人と一緒に出掛けているような気持ちになれます。
(茨城県 M.Hさん)
お墓じまいし、
両親の遺骨だけを自宅墓でご供養しています。
実家の近くにお墓はあるのですが、両親ともに亡くなってしまい、お墓の面倒を見る人がいなくなってしまいました。
兄と妹がいますが、それぞれ所帯を持っていてお墓の管理が難しいため、3人で話し合った結果「墓じまいをして永代供養墓に納骨しよう」ことになったのです。
両親の遺骨については合葬のお墓に入れることにためらいがありましたが、お墓や納骨堂を買う費用も無く、また自分たちには子どもがいないため結局は将来管理する人がいなくなってしまいます。
そのため妻と相談し、テレビで紹介されていた自宅墓で供養することにしました。
ステンドグラスの写真立てもついているので両親の写真を飾ることもできます。横にお鈴と香炉を置き仏壇代わりにお参りしています。
両親ともに13回忌が終わったら遺骨は合葬墓一緒に納めてもらおうと思っています。
(福岡県 K.Mさん)
【終活カウンセラーからの一言】
「大切な人のご遺骨と離れがたい」「お墓や納骨堂にお参りに行くのが大変」「お墓を買う予算が無い」など手元供養を選ぶ人には様々な理由があります。どんな理由でも構いません。いつも手元で故人を想い、語り掛ける手元供養はとても素敵なご供養の形です。
例えば、手元供養の一種である「自宅墓」を利用しているお客様の中には「自宅墓でご供養をしてから、毎日故人に話しかけている。生きている時よりも話しかけているかもしれない(笑)。おかげで寂しくありませんね」という方もいらっしゃいました。
急にご主人を亡くした悲しみを、自宅墓でご供養することでゆっくりと癒されていたようです。
しかし、手元供養をすることは同時に「ご遺骨」を管理することでもあります。
分骨後に残ったご遺骨や手元供養できなくなった後のことも考慮に入れた上で、それぞれのライフスタイルにぴったりの手元供養品を選んでください。
終活カウンセラー1級
お墓ディレクター2級
山野石材株式会社 河野 文