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手元供養の場合は位牌はどうすべきか解説|なしにする場合の代替方法やお洒落な位牌を紹介

手元供養についてさらに詳しく知りたい方は
「手元供養の種類、価格、注意点など。手元供養選びの16のポイント」

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手元供養の場合は位牌はどうすべきか解説|なしにする場合の代替方法やお洒落な位牌を紹介

日本では約9割のお葬式が仏教式で執り行われています。

現代の日本人は結婚式はキリスト教式、祝事は神社など様々な宗教が混在していますが、仏式の葬儀は変わることなく日本人の暮らしの中に深く根付いているようです。

またお墓や供養の方法も多くの人が仏教式を当たり前のように選択しています。

そうした仏教式の供養に用いられるのが「位牌」です。

位牌は故人の魂が宿る場所とも言われていますが、宗教に囚われず自由に供養できる手元供養の場合、位牌はどうするべきでしょうか?

手元供養で位牌は必要なのか、作らない場合の代替方法やお洒落な位牌についてもご紹介します。

 

手元供養の場合は位牌は必要なのか

宗教に囚われずに自由に供養ができることは手元供養の魅力のひとつです。

仏教式の供養では位牌を用意することが多いのですが、はたして手元供養も位牌は作るべきなのでしょうか?

また「仏式で葬儀や供養をしているけど、仏壇はない」という場合は位牌をどこに祀るべきなのでしょうか。

位牌の役割ととともに手元供養での位牌の必要性について解説します。

 

そもそも位牌の役割とは

位牌とは戒名や法名が記された木製の板のことです。

仏教では浄土真宗を除くほとんどの宗派で、故人の魂が宿る依代として考えられており、霊が宿る『依代(よりしろ)」として、また、仏壇は霊が帰ってきたときの仮の家であり、位牌はその目印とされています。

位牌は四十九日の弔い明けまでに準備してお仏壇などに安置するのが一般的な方法です。

※浄土真宗でのお位牌の考え方

浄土真宗は日本最大の仏教宗派ですが、一部の例外を除いて、ご供養に位牌を用いません。

というのも浄土真宗には、「人は仏さまの導きにより、浄土に往生し仏となる」という教えがあり、
亡くなった人の魂は亡くなってすぐにこの世を離れ、成仏していると考えます。

成仏をされているわけですから、仏壇に魂が宿るとされる位牌を置いてご供養する必要がないわけです。

浄土真宗では位牌の代わりに法名軸や過去帳を用いており、お参りに何かを設置したいという場合はそちらを用意することが多いようです。

 

※四十九日に白木位牌から本位牌に変わる理由

位牌には白木位牌と本位牌があります。

その役割の違いは下記のようになります。

 

・白木位牌

葬儀の際に使用する位牌で「仮位牌」とも呼ばれる。塗りがないので白木の木目がそのままになっており、使用期限が四十九日までと決まっている。

・本位牌

四十九日以降に仏壇に安置される位牌。使用期限はなく、末永く使われる。

 

四十九日法要の日を境に、位牌は白木から本位牌に変わります。

位牌が変わる理由は一部の宗派を除く仏教では故人の魂は四十九日まで十王の審判を受けながら彷徨い、四十九日に魂の行き先が決まり成仏すると言われているからです。

魂が成仏したことをきっかけに、仮で用意した位牌から末永く使用する本位牌へと変わります。

無宗教であれば位牌は必要ない

位牌の役割について説明してきましたが、これはあくまで仏教の考え方。

もちろん、キリスト教など他の宗教を信心している人や無宗教の場合は位牌は必要ありません。

しかし無宗教の方や熱心な仏教の信者でなくても位牌を持っている人は少なくありません。

それは葬儀や法要が仏教式で行われるのが一般的だからです。

しかし、無宗教であるなら、そもそも位牌を作らなくてもなにも問題はありませんし、手元供養をする際位牌を祀る必要はありません。

手元供養で位牌が必要になるケースは

手元供養で位牌が必要になるケースは、故人もしくは遺族が仏教徒である場合です。

仏教にとって位牌は故人の魂が宿る場所であり、故人に呼びかけたり、魂が帰ってくることができる大切な場所です。

そのため、浄土真宗など一部の宗派を除く仏教徒の場合は、手元供養であっても位牌は必要です。

ただし、必ずしも手元供養品と一緒に祀る必要はありません。

リビングなどで手元供養をしている場合は、位牌はお部屋の雰囲気を壊してしまうこともあります。

仏壇があれば仏壇に、無い場合も別の場所に大切にお祀りしておけば問題ありません。

 

位牌を作る場合、戒名は必ず必要?どんな内容を記すの?

位牌に記す項目は「戒名」「没年月日」「俗名」「没年齢」などです。

●戒名

故人が仏様の弟子になった証として与えられる名前で、お寺から授かります。

葬儀の際に用いる白木位牌やお寺から頂く紙に書かれており、出家していない人も迷うことなく極楽浄土に行けるように付けられるそうです。

●没年月日

故人の命日です。

●俗名

故人の生前のお名前のことを俗名と言います。

俗名は通常裏側に記載されますが、戒名を授かっていない場合はこちらを使用します。

しかし、仏教徒が作るお位牌の場合、ほとんどが戒名を表面に記します。

●没年齢

故人の亡くなった年齢。「享年(数え年)」で記す場合と「行年(満)」で記す場合があります。

ご先祖様のお位牌に合わせたり、白木位牌に書かれた情報を参考にしますが、初めて作る場合は自由に決めても大丈夫です。

 

お寺からいただいた白木位牌に必要な情報はほとんど書かれています。

本位牌を申し込む際は白木位牌の写真なども準備しておくと良いでしょう。

 

位牌はどこで買う?購入方法は?

葬儀の際に使用する白木の位牌は多くの場合葬儀社が用意してくれます。

しかし、仏壇などに納める本位牌は遺族が用意しなければなりません。

本位牌は仏壇店に依頼し作ってもらうのが一般的ですが、お寺が準備してくれるところもあります。

近くに仏壇店が無いという場合は、今はインターネットなどでも購入できます。

なお、作成までに二週間程度かかることも多いので、四十九日法要の際に位牌に魂入れをしてもらいたいという場合は早めに注文しておきましょう。

位牌のお値段は?価格の目安

実は一口で位牌といってもその素材やデザインは多種多様で、価格も数千円~数十万円のものもあります。

相場の価格帯を下記に記していますが、こちらも仏具店や製法などで大きく異なります。

●漆位牌(本漆)…4万円~10万円程度

●漆位牌(合成漆)…1万円前後

●唐木位牌…2~5万円前後

●モダン位牌…3万円前後

 

位牌を作らない場合の代替方法

手元供養で位牌を作らない場合は、位牌の代わりとなる魂の依代を作ることをおすすめします。

では、位牌を作らない場合の代替方法について解説します。

■故人の魂が宿る場所としてモニュメントを作る

位牌の代替方法としてまず挙げられるのは、何らかのモニュメントを作ることです。

 

位牌は故人の魂の依代として考えられていますが、実は 日本では古来よりあらゆる物に神や精霊、魂が宿ると考えられていました。

そもそも依代とは、神や霊が出現するために魂を宿らせる樹木や石、御幣のことを指します。

つまり無宗教なら、魂の依代は戒名が刻まれた木の板でなければならないという決まりはなく、自由に依代となるものを作って良いのです。

 

モニュメントであれば、素材や形、色など自由にデザインを選択でき、故人が大切にしていた言葉や、故人への気持ち、名前などを刻むこともできます。

故人や遺族の好みや、家の中に置くのであればライフスタイルに合わせて、故人の魂の依代となるモニュメントを選びましょう。

■小さなお墓を自宅に作る

位牌を作らない場合、庭や家の中に小さなお墓を作るのもおすすめです。

実は墓石も位牌同様に、魂の依代の一種として考えられています。

庭に作る場合はご遺骨を納めることは墓地埋葬法で禁止されていますが、屋内に置く自宅墓であれば問題ありません。

外に作る場合はあくまでモニュメントとして、家の中に置く場合は小さな骨壺を分骨できる程度のサイズにすれば、位牌がなくても立派な魂の依代を作ることができます。

■法名軸と過去帳を作る

仏教の中でも位牌を作らない浄土真宗では、代わりに法名軸と過去帳を仏壇に祀ります。

・法名軸:法名(戒名)と命日を記入して仏壇の内面に掛けて飾るもの。
・過去帳:複数人の法名と命日、名前、年齢をまとめて記載する帳面。カレンダータイプや無地のもの、デザインにこだわったものまである。

 

また無宗教で位牌を作らない場合も、手を合わせる対象として浄土真宗のように法名軸と過去帳を作ることもおすすめです。

なお法名軸の大きさは豆代~100代までありますが、故人の年齢ではなく仏壇の大きさに合わせて選択します。

仏壇を置かない場合は、かさばりにくく場所に困らない小さめの豆代で用意するとよいでしょう。

 

インテリアの邪魔をしないお洒落な位牌を紹介

インテリアの邪魔をしないお洒落な位牌を紹介

仏教徒以外の方にとって、位牌は必須ではありません。

しかし無宗教であっても、故人の魂が帰ってくる場所を作ってあげたいという声は珍しくありません。

特に手元供養の場合は手を合わせる象徴のような存在が欲しいと言う方もいます。

 

しかし、仏壇があれば良いのですが、洋風のリビングに位牌を置く場合、どことなく違和感を感じることも…。

そこでおすすめなのが、インテリアの邪魔をしないお洒落な位牌です。

無宗教の方やお寺との繋がりが無い方などは特に自由に選択できますので、好みに合わせたデザインの位牌を用意して、故人の魂が宿る場所として保管するとよいでしょう。

次は、どんなお洒落な位牌があるのかご紹介します。

■形や色が自由に選べるガラス製の位牌

自由度が高く人気があるのは、ガラス製の位牌です。

無色透明のものからガラス自体に色付けがされたもの、ガラスの中に模様が入ったものまで、さまざまなデザインの位牌が登場しています。

さらに、ガラス製なら写真やイラストのプリントも可能。

形もシンプルな四角形や丸形から、卵型、ビジュー型、羽を作ったものなどバリエーションが豊かです。

透明感の高いガラスはお洒落でありながらも個性が強すぎないので、どんなインテリアにも合わせやすいでしょう。

■神聖な場所にピッタリな水晶・天然石の位牌

故人の魂が宿る依代は、どこか神聖な場所として捉えられる部分があります。

そうした神聖な場所にピッタリなのが、水晶・天然石で作られた位牌です。

天然石や水晶はパワーストーンと呼ばれているように、様々なパワーがもらえると言われる石です。

日々手を合わせて祈ることで、天然石に故人のパワーが宿り、ちょっとした幸福が舞い降りるような毎日を送れるようになるかもしれませんね。

■持ち運べるブック型の携帯位牌

インテリアの邪魔をすることなく、細々としたものを収納できるブック型の小物入れと同じように、ブック型の位牌も登場しています。

ブック型のケースの中に、スマートでシンプルな位牌が入っており、持ち運びも簡単らできます。

もちろん、そのまま飾ることも可能です。

「ちゃんと戒名の入った位牌がほしいけど、位牌っぽくない雰囲気がいい」

「故人と一緒に旅行や外出してみたい」という人にピッタリです。

【まとめ】

手元供養の位牌はインテリアや好みに合わせて準備しよう

手元供養では必ずしも位牌を用意しなればいけないわけではありません。

ただし、一部の宗派を除く仏教徒の場合は手元供養であっても位牌は用意しなければなりません。

最近では、位牌の代わりとなるモニュメントや、従来の位牌のイメージがないお洒落なものまで、さまざまなデザインの位牌が登場しています。

気軽にインターネットで購入できるものも多いので、自由度の高い手元供養を行うなら、ぜひインテリアや好みに合わせて位牌を準備してみましょう。

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ステンドグラスの輝きに包まれた自宅墓「おくぼ」

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