2018/07/09
徳山石採石場の見学に行ってきました!
近年では価格面からお墓にも中国産、インド産などの輸入石材を使用するケースが多くなってきました。
しかし日本国内で採掘された国産の石材は、日本の景色にしっくりと馴染む独特の魅力があります。
しかし、一言で国産石材といっても、産出されるそれぞれの地域で特徴が異なり、
日本の石職人はそれらの魅力を巧みに生かしながらお墓や様々な建造物へと美しく仕上げていきます。
いろいろな特徴の国産石材がありますが、青灰白色で美しく気品があり、
硬くて風化や摩耗にも強く、さらにさびや変色しにくく、磨けば白色牡丹上の巨晶が浮かぶ、
西日本一帯で人気の石材が「徳山石(徳山みかげ)」です。
国会議事堂に使用されていることでも有名ですね。
徳山石は西日本で最も多く使用されている国産石材で、当社でもお客様にお薦めしている人気石材です。
そこで今回は「その魅力をお客様にきちんとお伝えするために、その魅力や産地についても知っておきたい」という思いのもと、
営業スタッフの上原と梅野が採石場の見学に行ってきました!
「徳山みかげ」の産地は、山口県周南市の徳山港から1.2㎞ほどの沖合に浮かぶ黒髪島。
徳山港から船で10~15分ほどのところです。
黒髪島では明治時代から砕石事業が行われており、円錐形の島はその多くが黒雲母の花崗岩で形成された、まさに“石の島”です。
見学当日はあいにくの雨模様でうっすらと霞がかかっていましたが、
島を覆うむき出しの岩肌を見てると石屋として気持ちが沸き上がってきます(⌒∇⌒)
島に到着後、早速採石場を見学。採石場では高品質な石材をより速く確実に採石するために高性能の設備・機器が配備され、
作業所では原石の段階から厳しいチェック・入念な品質管理が行われています。
また、長物や大材が採れることも徳山石の特徴ですが、
その分熟練した技術が必要で、巨大な重機を使ったダイナミックかつ繊細な採石作業が行われています。
10mもの長物の石材がずらりと並んでいます!
これだけのスケールの石材が無垢材が採れますので、
寺院様、神社様の境内にも活用されているんですよ!
おおっ!これは!まるで禅寺の円相のよう!
こんな素晴らしい“〇”が時を積み重ねる中で自然に形成されたなんて。
仏様が宿っていらっしゃるかのようなありがたさを感じずにはいられませんね。
帰りに周南町のスポーツセンターにある屋外モニュメント「to the sky」を見てきました!
こちらはなんと一枚ものの無垢の石材を使ったモニュメントとしては日本一の高さを誇っているんですよ!!
ところで…to the skyという名前…どこかで聞いたことがあるような?
そう!東京スカイツリーのモニュメントと同じ名前。
作者は両方とも島根県出身の彫刻家・澄川喜一氏なんです。
東京スカイツリーのモニュメントに使用されている石材も徳山みかげなんですよ。
今回は雨の中の見学となりましたが、徳山石の魅力をさらに実感することができました。
お墓に、記念碑に、建築や土木に、美しく色つやがよく、時を経ても劣化しにくい徳山石は大活躍します。
これから石材選びをされる皆さん、ぜひ注目してくださいね。