2019/07/17
福岡市のキリスト教教会の共同納骨堂の工事を行いました。
このたび、キリスト教プロテスタント教会、姪の浜バプテスト教会様が
二見ヶ浦公園聖地に信者様方の共同納骨堂を建設されることとなり、
山野石材が設計・建築・施工を担当させていただきました!
山野石材はこれまでも福岡の様々な霊園にて教会の納骨堂の建築に技術力を発揮してきましたが、
今回は「八角形の屋根の納骨堂」という初めてご依頼いただく工事です。
では、なぜ「八角形」なのでしょうか?
実は、姪の浜バクテスト協会の牧師様がイスラエルに渡航された際に、
イエス・キリストが「至福の教え」を行なったと伝えられる山上の垂訓教会に感銘を受けられ、
その天井の形である八角形の構造にしたいという強い思いをお持ちだったのです。
しかし、我が国で施工された納骨堂としては非常に珍しい形であり、
牧師様の考えられているデザインをどこまで忠実に再現できるのか試行錯誤が続きました。
特に八角形の屋根を実現するためには石を斜めにカットする必要があります。
それらをぴたりと合うようにいかに設計に正確にカットできるのか、角度の調整にも熟慮を重ねました。
石材の仕入れと加工は、中国の中でも厳選した信頼できる石材加工工場に依頼しましたが、
万全を期し、担当の梅野も実際に中国に趣いて、
石の精度や仮組みの状況、磨き面の状態などを直接確認いたしました。
八角形のデザインということで施工のバランスには特に配慮。
2018年7月にご依頼いただいた案件でしたが、姪の浜バプテスト教会様に心からご満足いただけるよう、
ヒアリングを重ね、徹底的に打合せをし、細部に至るまで配慮を重ねて、
計画段階からじっくり時間をかけて行いました。
工事に関しても約1か月かけ、熟練の職人たちが丁寧に行い、2019年5月中旬についに完成!
プロの眼から見てもすべてに納得できる素晴らしい納骨堂が完成しましたが、
引き渡しの際はやはり「お客様に心からご満足いただけるだろうか…」という不安もありました。
だからこそ、引き渡しの際の牧師様たちの輝くような笑顔を見てほっと胸をなでおろしました。
牧師様は、以前福島の教会で納骨堂建設の計画を進められていたのですが、
震災と重なってしまったためその思いを遂げることが出来なかったとのこと。
「まさに悲願であった納骨堂を完成できました。これも皆様のご協力があったからこそです。
この納骨堂が完成し、亡くなったあとも、信者さんの人生にずっと寄り添っていくことができます」と
牧師様も大変喜んでくださいました。
そして、2019年6月9日(日)、信者さんたちが集まり、納骨式が開催されました!
当日は信者様が約50名参列。
信者様方で賛美歌を捧げるなど、厳粛ながらも和やかであたたかみのある納骨式となりました。
就任したばかりの山野石材の新社長 山野浩も参列させていただきました。
式では感謝状や素晴らしいお花までいただき、
教会の皆様の想いを形に出来たことに改めて喜びを感じました。
山野石材ではお墓だけでなく、このように想いを形にした納骨堂の建設・施工も行っています。
お墓はもちろん、納骨堂に関してもぜひお気軽にお申し付けください。