お客様の声
お客様にご満足いただくこと。そしてお客様の信頼に全力で応え続けること。
それが、福岡の石材業界をリードし続ける山野石材の使命。
山野石材を選んでくださった理由は?
そして、山野石材と二人三脚でお墓づくりをしてきたお客様の今の想いは――。
そんなお客様の“声”をご紹介します!
山本様
納骨室の全面に七宝焼きの
作品を貼る!
お客様とご家族の「想い」を形にした、“世界にひとつ”のお墓を実現。
「自分が守っていくから、お墓を作ってほしい」
お孫さんのその言葉に、墓作りのプロとしての気持ちが熱くなった。
「自分が守っていくから、お墓を作ってほしい」
お孫さんのその言葉に、墓作りのプロとしての気持ちが熱くなった。
初めて山本様からメールをいただいた日を中野は今でも鮮明に覚えている。
「お墓を建てる予定の者です。一度お伺いしご相談させて頂きたくメール致しました」
画面に並ぶシンプルな言葉。
その言葉の中にある“お客様の想い”を受け取るために、中野は受話器を握った。
山本様のお墓づくりへの思いをじっくりと伺いたい――
そう考え、山本様のご意向で弊社にご来社いただくことになった。
当日いらっしゃったのは施主の山本様ご夫妻と息子さんご夫妻の計4名。施主の山本様は大手チェーンストアを一から立ち上げた立志伝中の人である。
中野は最初「山本様の功績を象徴する豪壮なお墓をお望みなのでは…」と想像していた。
しかしお話を伺うと全く違うことが分かった。
「実は最初は納骨堂とどちらにするか迷っていたんです。しかし孫がお墓を創ってほしいと言うんですよ。」(山本様)
お孫さんはまだ中学生。しかしその言葉は決して軽い思い付きなどではなかった。
「我が家は三世代で暮らしていて、孫は小学生の時に『おじいちゃん、手を合わせるところが欲しいから仏壇を作ってほしい』と言ったことがあります。家族や先祖をとても大切にする子で、今回も『自分が必ず守るからお墓にしてほしい』と――。私自身も、自分の先祖のお墓がある、手を合わせる場所があることはとても大切なことだと思っています。それはひいては自分を受け入れてくれる場所=心の故郷となるのではないでしょうか。将来孫が何らかの壁にぶつかった時も心静かに思いを語れる、そんな場所を作ってあげたいと思ったんです」と山本様は柔らかな微笑みを浮かべる。
「山本様の想いに応えられる素晴らしいお墓を創らなければ!」中野は肩にのしかかった重圧とともに、何十年、何百年と見据えた墓を創ることが出来る石屋ならではのやりがいを感じていた。
七宝焼きの作品を納骨室の四面に貼る。
壮大な計画のお墓づくりが始まった。
七宝焼きの作品を納骨室の四面に貼る。
壮大な計画のお墓づくりが始まった。
数件の墓所案内を経て、お墓の場所が決まった。
明るく自然豊かなロケーション、墓所の立地、すべてが山本様のご要望にぴったりの霊園だ。
墓のデザインは山本様の故郷である阿蘇の山々の自然や風をイメージしながらも、出来るだけすっきりとシンプルに。
石材は国産、中でも九州の石ということで、佐賀県
を代表する銘石・天山石をお薦めした。
お墓づくりは全てスムーズに進んだが、実は一番の難関は“中”。お骨を納める納骨室だった。
「私は七宝焼きをしているんですが、お墓を建てようと決めた時に孫が『おじいちゃんの想いを刻んだお墓にしたい』と言い出し、「七宝焼きの作品を貼ろう」ということになったのです。
しかし七宝焼きはペンダントほどの大きさであっても制作に大変時間が掛かります。
それをお墓に…本当に出来るのだろうか…。
最初は躊躇しましたが、孫の気持ちに応えたくて、納骨室の正面、左右、天井の4面に七宝焼きの絵を貼るという、私の創作人生の中でもかつてない大作に挑戦することにしました。」(山本様)
さらに納骨室は、遺骨を納めるだけでなく、大人が座って手を合わせられるスペースを確保した。
「孫が成長してからも何か悩みがあった時にはここに来て語り掛けられるような場所にしたい」という山本様の想いがあったからだ。
「まさに“山本様の人生の集大成”といえるお墓。私も心してお墓づくりに取り組まねば!”と背筋が伸びる思いでした」と中野は言う。
お墓づくりと同時進行で、山本様の七宝焼きの制作が始まった。
七宝焼きは粉状の釉薬を盛り付け乾燥させして炉で焼き上げていく細かい作業の積み重ねだ。
数十時間かけた絵が、少しのズレで全てやり直しになることもある。
「時には7、8時間休みなく作り続け、終わった途端倒れこむこともありましたね。」と山本様は当時を振り返る。
「左面は私が住んでいる鹿児島の桜島、そしてそれを彩る花と270~280羽もの蝶。
右面は薩摩川内市の藺牟田池と九州にいる鳥を5、60羽。正面は私の故郷・阿蘇の風景。
そして天井には極楽浄土の天上界から見守る阿弥陀様――。
それが扉から差し込んだ光で宝石のように輝きます。
しかも七宝焼きは何十年経ってもその美しさは変わらないんです。
孫娘さえも、『結婚しても私はここにしか入らない』と言ってますよ。」と山本様。
その瞳には、お墓づくりに対する情熱と、家族への愛情があふれていた。
2017年2月、計画から2年間の歳月を費やした山本家のお墓がついに完成した。
その制作時間はなんと総計約500時間にも上った。
「心から納得いくお墓が完成しました。メールでのやりとりから始まりましたが、山野石材さんを選んで本当に良かった!
最初から最後まで誠心誠意取り組んでくれた、中野さんそして山野石材さんに心からお礼を言いたいですね。」と山本様は満面の笑みを浮かべた。
中野の胸に熱いものがこみあげてくる。
「この仕事をしていて本当に良かった…」
中野はお墓づくりのプロとしてのかけがえのない財産を、その手につかんでいた。